一度鬱病になってしまうと、治療するまでに時間がかかるのが普通といえます。鬱病の治り方は一度良くなり始めると継続してずっと良くなり続ける、というような単純なものではありません。一度良くなったと思ったらまた悪化して、悪化したらまた良くなってというような感じで予測できないのが特徴的といえます。一度治ったからもうなることはないと思っている人もいますが、そうではありません。一度治ったとしてもまた再発することは結構多いです。病院でもできる限り最善の治療を行いますが、再発率が多いことから再発予防が欠かせません。再発予防をするためには病院で再発予防治療を受ける必要があります。
鬱病の治療には病院、患者以外にも、身の回りにいる家族や友達の支えが必要となります。身近に存在する人たちの協力によって再発予防もやりやすくなるのです。治療には薬を服用します。この薬を服用する際には、注意が必要です。鬱病を治療する時は、3つのステップに分かれます。まず急性期です。抗うつ薬による治療は様子を見ながら、量を少しずつ増やしていきます。最初の急性期の段階での薬物投与の治療を行うと、イライラや憂鬱感が前に比べるとましになります。脳機能が少しずつ回復していくことでしょう。次に回復期です。この回復期は少し厄介で、症状が前より良くなったことを実感する時期なのでまだ治っていないのに治ったと感じ薬を飲むのを辞めてしまうことがあります。自己判断により薬を飲まなくなることによってまた症状が酷くなることがあるので、病院の医師の言う通りに薬物は服用していかなければなりません。身近な人の協力によってカバーしましょう。気力も体力も回復していくと何故か希死念慮が現れます。この希死念慮の精神状態になると、自殺を図ることがあります。この回復期は身近な人のサポートが必須となるので覚えておきましょう。
回復期を超えると再発予防期に入ります。回復してから1年から2年は再発予防が必要となるので、根気強く粘りましょう。鬱病は再発しやすい病気といわれています。この再発予防期はやや長いですが、この段階で適切な方法を用いて再発を防いでおく必要があります。薬の量をどうしても減らしたいというのであれば、主治医の元へ行き相談してください。自己判断などは危険なため、避けるようにしましょう。もしまたイライラや不眠が気になり出したら、再発の可能性が出てきます。何か変だなと感じたらまた病院へ行く必要があるでしょう。もし周辺人が異変に気づいたのであれば、またサポートしてあげると良いです。この急性期と回復期、再発予防期に関してしっかりと理解した上で、治療に専念することによってスムーズに治療を行えることでしょう。
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